食材がサクッと簡単にカットできる「キッチンばさみ」。簡単な料理なら包丁いらずで調理がはかどり、手入れも簡単。包丁よりも手軽に扱えるキッチンばさみは1本あるだけでお料理を簡単にしてくれます。最近は、調理器具メーカーや刃物ブランドなどから様々な種類のキッチンバサミが発売されています。今回は、その中でもおすすめのキッチンバサミを厳選してご紹介いたします。
キッチンバサミのいいところ
カットが簡単!調理時間も短縮!
キッチンバサミは、包丁よりも手軽に食材をカットすることができます。肉の筋切りも容易にできますし、切りにくい鶏肉の皮や脂肪を取るのも簡単。エビの下ごしらえや小さな魚をさばくのもまな板なしで調理できますし、万能ネギやニラなどの薬味、ちょっとした野菜のカットも得意でお手の物です。調理パッケージも開けられますし、お皿やホットプレート上でカットしても包丁のように下を傷つけにくいので、調理中、盛り付けの時にも役立つのでとても優秀なキッチンツールです。
ちょっとした調理はまな板いらず!
簡単な炒め物などの調理をするときの食材は、まな板を使わないでキッチンばさみでサクッとカットしながら鍋やフライパンに入れてしまうなんていうワイルドなこともできますし、フランスパンやピザを食べるサイズにカットしたり、薬味・香味野菜をきざむときなど、まな板をわざわざ用意するまでもない場面でも重宝します。また、生ものなどをまな板でカットすると食材の油分やニオイを落とすのが面倒だったりしますので、その手間を省くために使うのもいいですね。
包丁よりも簡単に扱え、お手入れがラク!
包丁やナイフを扱うには慣れがいりますし注意が必要です。特に小さいお子さんやペットがいるご家庭ではなおさら。キッチンバサミであれば比較的取り扱いが簡単なのでその点も安心です。また、キッチンばさみの中には、簡単に分解して洗えるセパレートタイプや食洗器に入れられるものもありますので、お手入れもしやすいですね。
アウトドアでも活躍!
アウトドアやバーベキューでは、いくつも調理器具を持って行けませんし調理するスペースが用意できなかったりします。また、食材をカットするにしても、小さな十徳ナイフでカットするのもコツがいり、ソーセージやステーキ、バーベキューリブ(BBQリブ)を切り分けるのにも一苦労なんてこともよくあります。キッチンばさみであれば、簡易的な調理はこれ一つで十分こなせますし、携帯する際も他の刃物に比べると安全に持ち運びしやすいですね。
キッチンバサミの選び方
種類が豊富で迷いやすいキッチンばさみの選び方のポイントを簡単にまとめてみました。
素材
- ステンレス製・・・耐久性があってさびにくい、切れ味が鋭く、重量があるが固いものも切りやすい。
- セラミック製・・・非金属でさびないが耐久性が低め、非常に軽く扱いやすいが、固いものは厳しい。
刃渡りの長さ
- 長め・・・お肉やカニなど大きいモノをカットするのに向いてる、細かい作業は苦手。
- 短め・・・薬味をきざんだり細かい作業が得意、大きいモノは切りにくく、時間がかかる。
刃の形状(カーブ、ギザギザ)
- カーブあり・・・食材を起こす必要がなく、卓上で切り分けたりするのに便利、カットにはコツがいる。
- カーブなし・・・シンプルで取り扱いがしやすい。
- ギザギザあり・・・食材が滑りにくくカットしやすい、ギザギザが洗いにくい。
- ギザギザなし・・・食材が滑ることがあるが、お手入れが簡単。
重さ
- 軽い・・・細かい作業に向いていて扱いやすいが、食材のカットがしにくい、特に固いものは厳しい。
- 重い・・・固いモノでも食材がカットしやすいが、細かい作業が苦手で長時間の作業は疲れる。
目安として一般的な刃渡り240mmの裁ちばさみが200g前後ありますが、これだけあるとけっこう指に負担がかかると思います。また、文房具用のはさみは50g以下というのが多く、軽いけれど固いものはなかなか切りにくいですよね。キッチンバサミはだいたい100-150gが標準的な重さで、あとは普段使う頻度が高いシーンやユーザーに合わせて軽め・重めを選ぶとよいかと思います。
握りやすさ
グリップが適度な大きさで、指を入れても少し余裕ができるぐらいの大きさが握りやすくおすすめです。
最低でも指2本分、中指と薬指が入れられるぐらいの大きさが欲しいですね。
手入れしやすさ
なるべくシンプルで分解できるセパレートタイプや食洗器対応のモノだとなおよしです。食材を扱うものなので衛生面は重視して選びたいところですね。
カット以外の機能性
栓抜きや殻割り、うろこ取りなど機能性が高いものはとても便利です。ただ多機能タイプは、形状が複雑になって洗いずらいこともあるので、あまり用途がない機能はないモノを選ぶのが賢明です。
おすすめキッチンばさみ
下村工業 ヴェルダン オールステン キッチンハサミ2 OVK-2
下村工業の人気ブランド「ヴェルダン」のキッチンバサミ。しっかりグリップできて、切れ味抜群。重量190gと重めなのが欠点ではあるものの、そこを差し引いてもおすすめできる品質。調理用キッチンばさみのレギュラーとして活躍できる一本です。オールステンレスのセパレートタイプでしっかり洗えて衛生的なのもポイントです。
鳥部製作所 キッチンスパッター KS-203
特徴的なのがグリップ部分。余裕のある大きさで握りやすい形状になっています。切れ味もよく、全長約203mmありながら重さ120gと意外に軽め。オールステンレスでセパレートも可能、食洗器でも使えるので、お手入れもしやすいキッチンばさみです。
貝印 関孫六 鍛造オールステンレス カーブキッチンバサミ DH3346
貝印の人気ブランド「関孫六」のキッチンバサミ。卓上の切り分けに便利なカーブ形状でオールステンレスで刃とグリップに継ぎ目のない一体型。とてもシンプルで使い勝手の良い一本です。セパレートも可能で分解して洗えるので衛生的に使えます。
貝印 キッチンバサミ SELECT100 DH3005
細刃を食材に滑り込ませて太刃でザクっとカットなんていう使い方ができる便利なキッチンばさみ。細刃と太刃を組み合わせることで丈夫でするどい切れ味を実現しています。グリップ部分は柔らかい素材になっているので固いものをカットしたときの衝撃も緩めてくれます。セパレートタイプなので洗いやすいのもポイントです。
Henckels ケルン 料理バサミ 11515-001
ドイツ刃物メーカー「ツヴィリング J.A.ヘンケルス」のバリューブランド「ヘンケルス」の料理バサミ「ケルン」。錆びにくい特殊ステンレス鋼を使用し、低価格ながら切れ味・耐久性ともに優れた1本。
ZWILLING クラシック 料理バサミ サテン 43923-200
「ツヴィリング J.A.ヘンケルス」のプレミアムブランド「ツヴィリング」の料理バサミ「クラシック」。1938年から続くノングセラーの万能バサミ。独自の熱処理をほどこしているので、切れ味が衰えず丈夫に永く使えます。栓抜き、缶オープナーなどの機能もついているので使い勝手がいいキッチンバサミです。
ヨシカワ(Yoshikawa) 栗原はるみ キッチンバサミ
料理研究家、栗原はるみさんプロデュース。グリップが広くて軽いため、疲れにくく、手になじみやすいキッチンバサミです。ちょっとした細かい作業に向いている1本です。
プラス フィットカットカーブ キッチンバサミ SC-200SW
カットするための最適な刃角度をキープする「ベルヌーイカーブ刃」が特徴のキッチンバサミ。分解も可能で食洗器対応。リーズナブルながら切れ味もあるコスパのいい1本。