お部屋を賢く有効活用できるロフトベッド。昔からとても人気のベッドのひとつですが、最近はスタンダードなパイプ製のシンプルなロフトベッドの他、木製やシステムベッドなどの種類も増えて、選択肢が広がっていますね。とはいえ、大型の家具なのでうまく活用できないとかえってお部屋が狭くなってしまうなんてことも。そこで今回は、ロフトベッドの選び方、メリット・デメリットを交えしながら、厳選したおすすめロフトベッドをご紹介いたします。
ロフトベッドとは
ロフトベッドは、床面が高く、寝る場所が屋根裏部屋や中二階のようになっているベッドのことを指します。床面下がまるまる利用できるスペースになるため、狭いお部屋でも有効活用できるということで、とても人気のベッドの一つです。普段とは見える景色も変わり、秘密基地のようにもなるので子供にも大変人気です。
ロフトベッドのメリットとデメリット
ロフトベッドを使うメリットは、「狭いお部屋を広く使える」ことが一番大きいです。普通のベッドでは、寝床になる約100cm×200cmのベッドスペースから天井までの大きな空間を全て活用するのは難しく、まるまる無駄になってしまいます。ロフトベッドは床面を上にあげることで、その高さに応じて下のスペースが自由に使えるため、クローゼット代わりの収納スペースや机などを置いて勉強空間にもなるため、スペースの有効活用になるのが特徴です。
デメリットとしては「圧迫感」が一番にあげられます。大人の背の高さサイズの大きな家具を置くため、部屋が狭く見えて、かなりの圧迫感があることは、ある程度覚悟が必要です。また高さがあるため、エアコンや照明の位置によっては置けない場合もあること、そして重量があるため、一度設置すると移動も滅多に行えません。さらに、きちんと床下スペースを活用しないとかえってお部屋が狭くなるという本末転倒なことにもなりかねないため、置き場所や用途を決めて計画的に購入するのがおすすめです。
ロフトベッドの選び方
今回、ロフトベッドの選び方を「サイズ」「材質・カラー」「高さ」「階段orはしご」「耐荷重」「機能性」のポイントから見ていきたいと思います。
サイズは、使う人の身体の大きさに合わせて選ぶ
ロフトベッドのサイズは「セミシングル」「シングル」「セミダブル」の3サイズが一般的で、シングルサイズが主流になります。それぞれの大きさの違いは、セミシングル約幅80㎝、シングル約幅100㎝、セミダブル約幅120㎝と+20㎝刻みの差があり、どちらも一人用になります。
ひと昔前まではセミシングルかシングルしか販売されていませんでしたが、最近ではセミダブルの製品も数多く売られていますね。それは、年々日本人の身長が伸びて、体格も大きくなっていることと、ロフトベッドを大人も利用することが増えていることが関係しているかもしれません。セミシングルやシングルの場合、身体の大きい方や大人だと、窮屈で狭く感じることが多いため(落下防止柵の影響もあります)、セミダブルの方が安心して利用ができます。
お部屋の広さにもよりますが、ロフトベッドのサイズは、身体の大きいの方や大人はセミダブル、そうでない場合はシングルかセミシングルを選ぶのがおすすめです。
材質・カラーは、お部屋のコーディネートに合わせて選ぶ
ロフトベッドの材質は「木製」「金属製(パイプ製)」に大きく分かれます。金属製ロフトベッドは、耐久性に優れ、加工しやすく品質が安定しやすいことからよく使われていましたが、最近は木製のロフトベッドも増えています。
ロフトベッドは大型の家具になりますので(ハイタイプだと相当大型です)、金属製だと重く冷たい印象をお部屋に与えてしまい、かなり圧迫感がでてしまうところ、木製ロフトベッドの場合は、木製特有の安心感をお部屋に与えてくれてインテリアにもなじみやすく、圧迫感が少ないので好まれるようですね。
金属製ロフトベッドは、その特徴的なメタリックの雰囲気をそのまま生かして作業部屋のようにコディネートしたり、ホワイトやブラックなどのカラータイプで他のインテリアと合わせるのもおすすめです。ホワイトは、お部屋を広く見せる効果があるので、すっきりと清潔感のある印象をお部屋に与えますし、逆にブラックは、重厚でひきしまった印象を与えるので、大人のスタイリッシュなかっこいい空間づくりをすることもできます。
お部屋の理想のコーディネートに合わせて材質・カラーを選ぶようにしましょう。
高さは、使えるスペースと圧迫感との等価交換!
ロフトベッドの高さとしてロータイプ、ミドルタイプ、ハイタイプと3つタイプで呼ばれますが、明確な基準はなく各メーカー、お店が各々の基準で呼んでいます。おおよそではありますが、傾向をまとめると以下のようになります。
ロータイプ:高さ120㎝、130㎝ぐらいまで、大人の腰もしくは胸の高さぐらいまで
ミドルタイプ:高さ130~150㎝ぐらい、大人の肩の高さぐらいまで
ハイタイプ:高さ150㎝以上、大人の肩や頭の高さ以上
(高さはベッド全体の高さ)
高さが増すにつれて、利用できるスペースが広がって置けるものも増えていきますが、その分お部屋の占有率が上がり圧迫感が増していきます。スペースの使い方やお持ちの家具と相談しながら選びましょう。
ロータイプは、床面が低いため圧迫感も少なく、布団の上げ下げもしやすい高さになります。お子さんの寝顔もよくみえる高さになるので安心できますね。また、階段やはしごがなくても使えるので、その分省スペースなのもポイントのひとつです。反面、床下の高さが低く、人が入れるほどないため(行けないこともないですが相当きつい)、奥がデッドスペースになりがち。奥まできっちり有効活用するためには、奥行きのあるキャスター付きの収納家具が合わせて必要になるでしょう。
ミドルタイプは、人が入れるぐらいの床面下の高さになり、利用スペースが広いため、奥に普段使わない季節もの(カーペットやウィンタースポーツ用品など)、手前にタンスや本棚を置くなど色々とスペースの活用方法が生まれてきます。このサイズになってくると圧迫感もでてきて、場所とるなーなんて思うことも増えるでしょう。また、この高さは、大人が中腰で潜る形になりやすく、誤って頭をぶつけやすいので注意が必要です。
ハイタイプは、まさしくロフトと呼べるほどの高さがあり、ほとんど屈まずに床下にもぐることもできる高さのロフトベッドもあります。ウォークインクローゼットのような大容量の収納スペースや机を置いた勉強スペース、ソファやクッションを置いて寛ぎ空間などいろいろな使い方が可能になります。ただ、かなりの高さのベッドになるため、一つの壁ができるほどの圧迫感があるのと、天井までの高さがほとんどないため、寝台では天井に気をつけないといけません。また、エアコンや照明の邪魔になることもあるので設置場所が限られてしまうため、予め置ける場所を確認しておく必要があります。
「階段orはしご」昇り降りしやすさとスペース、どちらを取るか!
ロフトベッドの寝台に上る方法は、階段かはしごの2タイプがあります。
階段の場合は、昇り降りもしやすく、階段下が収納スペースにもなるので便利です。ただし、階段付き商品の大半がはしごタイプに比べ全長約40-50㎝ほど長くなるため、その分場所をとります。
ハシゴの場合は、斜めタイプと縦・垂直タイプがあり、縦・垂直タイプは一番昇りにくいのですが、ロフトベッド本体と一体になっていることが多く、場所も取らず、邪魔になりません。斜めタイプは、ロフトベッド本体に引っ掛けて使うタイプで、縦・垂直タイプよりは昇りやすいのですが、はしごをかかっている場所が邪魔になります。
「階段」は場所をとるけど昇りやすい、「斜めはしご」はやや昇りやすいけど奥行きをとる、「縦・垂直はしご」は場所を取らないけど昇りにくい。それぞれ一長一短があるので、お部屋の事情も鑑みて選びましょう。
耐荷重は大きいほど頑丈だけど、参考程度に
ロフトベッドの商品で耐荷重○○Kgと表示されているものが多くありますよね。耐荷重は大きいほうがより頑丈ということになるのですが、これがけっこう曲者で、商品を選ぶ時には参考程度にする方がよいかと思います。
ロフトベッドの耐荷重は、基本的に静止耐荷重で表記されます。静止耐荷重の表記は、JIS規格に基づく耐荷重試験結果を基礎に、その数値から安全性を考慮してメーカーが何割か割り引いて表示するのが一般的です。それは、実際使用したとき、物を載せたり、人が乗って揺らしたり動いたりした衝撃や摩耗が加わるからで、特に木製は金属製に比べ、衝撃や摩耗に弱いため、より割り引いて計算していることがあります。そのため、実際の試験結果と表記耐荷重の差がお店によってかなり異なり、比較しにくくなっています。
ですので、耐荷重を見るときは、まず第三者機関の耐荷重試験結果も合わせて載せているかを確認し、その数値を見て頑丈かどうかを判断するのがベターで、もし無い場合はあくまで参考程度にしましょう。また、試験結果も万全というわけではないので(木製の場合は特に試験箇所によって耐久性がかわったりするので)、耐荷重が大きくても「ちょっと安心」くらいに思っておいた方がよいでしょう。
※耐荷重試験では単位がN(ニュートン)になるため、そちらで表記している場合もあります。Nは「力を表す単位」で、1Kg重=9.8N。例えば2000Nなら約204Kg、3000Nなら約306Kg。
機能性で選ぶ
ロフトベッドの機能として、枕元に備え付けの棚やコンセントがあると、目覚まし時計や眼鏡を置いたり、スマホを充電したりできてとても便利ですね。ただ、ロフトベッドの場合、もしなかったとしても、コンセントタップを引っぱってきたり、引っ掛けラックやクリップライトなどをつける場所もけっこうあったりするので、後付けで機能を追加することはできます。必要であればついているものを選ぶのがベストではありますが、そうでない場合はほかのポイントを優先することをおすすめします。
デスクや収納も買うならシステムベッドも要検討
もしデスク付きのロフトベッドが欲しいときは、システムベッドも検討するのもよいと思います。システムベッドは、ロフトベッド、デスク、収納がワンセットになった家具で、子供やお孫さんの入学祝いなどのプレゼントとしても人気です。すでにスペースをうまく活用できるように設計されているので、お部屋も無駄なく使え、また、セット家具なので統一感もあり、お部屋のコーディネートもしやすいですよ。
おすすめロフトベッド
萩原 頑丈ロフトベッド poplar ポプラ パイン材
天然木のパイン材を贅沢に使用した木製ロフトベッド。しっかりとした頑丈なフレームに、少し高めの落下防止用柵もある安心設計。木目が透けるナチュラルなカラーは、お部屋の雰囲気を明るくやさしくしてくれるので、子供部屋はもちろん、カントリー調やアジアンテイスト、北欧調のインテリアコーディネートにもおすすめ。ナチュラル、ホワイトウォッシュ、ライトブラウンの3色展開で、ロー、ミドル、ハイタイプの3サイズから選べます。
ニトリ 高さ2段階式階段付きロフトベッド
□タイプ:ロー/ハイタイプ
□材質:スチール(粉体塗装)、ラバーウッド
□サイズ:幅255×奥行100×高さ130/173.5cm、ベッド下スペース内寸:約幅196×奥行き90×高さ86.5/130cm
□耐荷重(約):-
□機能:高さ2段階調整可能、棚・2口コンセント・ハンガーパイプ付き
ニトリの階段付きロフトベッド。高さがロータイプとハイタイプの2段階あるため、書斎代わりに使ったり、洋服掛けに使ったり、用途に合わせて調整が可能。枕元の棚とコンセント、床下にはハンガーパイプも付いている機能性も充実した一台です。
RASIK ロフトベッド シングル フレームのみ
無垢材×アイアンを組み合わせたロフトベッド。3種類のツートンカラーから選べるので、シックな大人の空間演出から北欧テイスト、インダストリアルインテリアなどおしゃれなお部屋のコーディネートにもぴったり。ロー、ミドル、ハイタイプの3サイズから選べます。
山善 YAMAZEN セミロフトベッド HMSL2-1021
山善の宮付きパイプロフトベッド。床面サイズが101×210cmと、一般的なものと比べ広めなので、ゆったり使用できるのが特徴。床下スペースも有効活用しやすい高さで、角度がゆるめの登りやすいはしごタイプなのもポイントです。
エア・リゾーム ロフトベッド ハイタイプ NORMAN(ノーマン)
深い味わいのあるウォルナット突板とブラックマットスチールを組み合わせたヴィンテージ風のハイタイプロフトベッド。枕元には携帯や小物が置ける棚とコンセント付き。大人のおしゃれな空間演出におすすめ。シングルとセミダブルの2サイズから選べます。
ネルコ 木製ロフトベッド Ashley(アシュリー) 高さ160.5cm
3サイズから選べるハイタイプの木製ロフトベッド。ベッド下スペースが広く、収納スペースとしてはもちろん、ソファを置いてくつろぎ空間、マットレスを敷けば2段ベッド代わりにもなる便利な一台。さらにベッド下、枕元、サイドフレームそれぞれに棚が付いているので、本棚や小物置き、ディスプレイラック代わりに使えるのもポイントのひとつです。
LOWYA ロウヤ ロフトベッド 階段付き シングル
シンプルな宮付きパイプロフトベッド。昇り降りしやすい階段タイプで、床面下は大容量の収納スペースやデスクを置いて勉強やPC作業スペースなど色んな使い方ができます。
システムベッド RESOL(リソル) ハイタイプ シングル 収納 机付き 分割使用可能
床下スペースをまるまる勉強机にできるシステムベッド。シングルベッド、デスク、ラックに分割して単体で使えるから、お部屋の広さやお子様の成長に合わせて使えます。
ネルコ Colette コレット 木製 システムベッド
ベッド下にまるで小さなお部屋ができたかのようなベッド、収納、デスクがこれ一台で揃うシステムベッド。本棚や引き出しキャビネット、ハンガーラックなど多彩な収納に、おしゃれなデザインが魅力です。
かぐわん 国産システムベッド 子供用
□タイプ:システムベッド
□材質:プリント化粧板、はしご:アルダー無垢(ウレタン塗装)
□サイズ:ベッド(ミドルベッドの場合:幅202cm×長さ105cm×高さ122cm、シングルベッドの場合:幅105cm×長さ202cm×高さ77cm)
□耐荷重(約):約300kg
□機能:-
お部屋の間取りや子供の成長に合わせてロフトベッドかシングルベッドに組み替えられる便利なシステムベッド。デスクとシェルフ、チェストも合わさった、子供部屋に必要な家具が一式そろう4点セットのもうれしいポイント。
ロフトベッドのマットレスってどうするの?
ロフトベッドのマットレスは、一般的には折りたたみのウレタンマットレスなどの薄型マットを使用します。それは、スプリングマットレスなどの厚めのマットレスの場合は、寝床が高くなってしまい、落下防止柵が機能しなくなってしまう可能性があるからです。最近は、薄くても底突き感の少ない低反発マットレスや高反発マットレスなど高機能なマットレスもありますので、そちらを使用するのがおすすめです。











