色鮮やかな薩摩切子。鹿児島県の伝統工芸品に登録されるガラス細工で贈答品としても人気がありますね。切子が生み出す独特なグラデーションが美しい名産品、晩酌用のぐい呑みやロックグラスとして使ってみるものおしゃれでいいですね。
切子とは
切子(きりこ)はガラスの表面に模様を掘り込んで装飾する技法、およびこれを施したガラス細工のことを指します。カットグラスの和名にあたります。日本を代表する切子としては「江戸切子」「薩摩切子」の二つが有名です。
鮮やかで多様な色彩と「ぼかし」が美しい薩摩切子
薩摩切子は、幕末に現在の鹿児島県にあたる薩摩藩で作られた工芸品です。藩の事業として興されたもので明治初頭には途絶えてしまいましたが、1985年以降復元事業が始まり、現在では復刻生産されるようになりました。
薩摩切子は、透明なガラスに厚い色ガラスを被せる「色被せ(いろきせ)」という技法を用いて作られ、カットすることで生まれる美しい独特のグラデーション「ぼかし」が特徴です。また江戸切子と比べて重厚な質感があり、光に当てると幻想的な輝きを放つのも魅力の一つです。
おすすめ薩摩切子グラス
島津興業 復元 薩摩切子 猪口(大) C-18

島津家の系譜を継ぐ島津興業「薩摩ガラス工芸」の薩摩切子。魔除けとしても使われる八角籠目(はっかくかごめ)の紋様に、美しいぼかしを引き立たせる花弁文様を組み合わせたお猪口です。緑/紅/藍/黄/金赤/島津紫などのカラーバリエーションがあります。
島津興業 創作 薩摩切子 冷酒グラス

島津興業製造の薩摩切子で、こちらは縁起の良い六角籠目紋様を施した冷酒グラス。底や籠目内にはきれいな花弁文様も施されています。緑/紅/藍/黄/金赤/島津紫などのカラーバリエーションがあります。
薩摩びーどろ工芸 薩摩切子 桜島盃

鹿児島の象徴「桜島」をモチーフにした薩摩切子です。容量80ccのぐい呑みサイズ。盃を伏せると桜島のシルエットになり、模様は錦江湾(鹿児島湾)の水面に反射する太陽光の輝きを表現。ブラウンと黒の2色展開。
薩摩びーどろ工芸 薩摩切子 ロックグラス オールド 金紫

八角籠目紋様が施された薩摩切子のオールドファッションドグラス。金紫は薩摩藩の11代藩主「島津斉彬」が愛したと言われる色で、鮮やかで落ち着きのある色合い。このロックグラスで薩摩の芋焼酎を楽しむのも粋ですね。お酒好きの方への贈答品としてもおすすめです。
薩摩びーどろ工芸 薩摩切子 翡翠 猪口

薩摩びーどろ工芸が製造する二重被せ(にじゅうきせ)の薩摩切子。瑠璃と緑の色が合わさって鮮やかなグラデーションが楽しめます。シンプルで無駄のない矢来紋様と花弁紋様が施されています。