最近、台風や豪雨による水災害が頻発していますよね。毎年どこかしらの地域で河川の氾濫や堤防の決壊による水害が起こっています。それを防ぐための対策として、ダム建設、スーパー堤防、河川整備について賛否両論の意見が挙がって話題になっていますが、現実問題として、すでに多くの被害が発生している状況でもあります。まず個人やご家庭で、今すぐに対策できることを行っていく必要があるのではないかと私は感じています。そこで今回は、家屋を守るためにご家庭でできる水害対策グッズをご紹介していきます。
まずはハザードマップで事前に危険性を知っておく
ご紹介する前に、大前提としてやっておきたいのが危険性のチェック。国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」より地域の洪水・土砂災害・津波のリスク情報などが確認できます。まずは、そちらでお住まいの地域の危険なエリアや危険度を確認し、避難場所やそこまでの経路、所要時間、浸水対策などを事前に考えましょう。
家屋を守る水害・浸水対策
水害から家屋を守る方法の一番簡易的にできる対策としては、土や砂利、水などを袋に詰めて隙間なく敷き詰め、「土のう」「水のう」を作る方法が小規模な水災害対策としてよく用いられます。土のうが用意できない場合は、例えば、2~3重にした家庭用ゴミ袋に水を入れた簡易水のうで代用することもできます。
他にも「止水版」「水中ポンプ」を利用する方法など様々な方法があります。詳しい内容は、各自治体の浸水対策ページなどに掲載されていることが多いので、そちらをご確認いただけると地域ごとに必要な対策がわかるのでよいかと思います。
水で膨らむ土のう袋
一般家庭で、土のう用に土や砂利を何十キロも用意するのは難しいですよね。そんなご家庭は、この水で膨らむ土のう袋がおすすめ。普段は、コンパクトに収納出来て、いざというときに、水に浸せば、ぐんぐん水を吸収してあっという間に水のうが完成。土で汚れることもなく、準備もらくちん。捨てるときも、天日で乾燥させれば、そのまま一般ごみとして捨てられるのでとても便利です。
止水パネル
止水パネルは、建物の中や地下などへ水が流れ込むのを防ぐ板のことで、止水パネルを置くだけでよいため、準備や設置時間が短く済み、緊急時、広範囲に設置したいときもスピーディーに対応が可能です。また、繰り返し使えるのも魅力の一つ。デメリットとしては、平面な場所でないと使用できず、また風が強い時は飛ばされる危険性もあるため重しが必要なところ。また、土のうなどと比べると高価なため、毎年のように頻繁に浸水を繰り返すような場所に活用しましょう。
ブルーシート
ブルーシートは、土のうや土の入ったプランター、水を入れたポリタンクなどに巻き付けることで、隙間を簡単に埋めることができ、対策効果を上げるのに一役買います。また、荷物置きや簡易テント代わりにもなったり、「万能シート」とも呼ばれるだけあって活用方法も様々。災害時には品薄になりがちなので、あらかじめ用意しておきましょう。
水中ポンプ
ゲリラ豪雨などの猛烈な雨により、浸水してしまった場合に役立つのが水中ポンプ。いったん浸水がひどくなると後始末に多くの労力が必要になるため、水中ポンプでこまめに排水して被害を減らすのに便利です。水中ポンプには、くみ上げる水の性質によってタイプが分かれ、浸水対策の場合は「汚水用」を選びましょう。
あとがき
水害は、水の片付けだけでも大変ですが、排水後の泥やゴミの後始末でも多大な量力がかかりますよね。少しでも被害を軽減するために、こういった水害対策グッズを用意しておきたいところですね。