何を準備すればいい?防災セットに必要な中身と選び方

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自然災害の多い日本で非常時の備えは必要不可欠。最低限必要な防災グッズ、非常食などをまとめた防災セットをあらかじめ準備・備蓄しておきたいですよね。地震や台風、洪水といった災害リスクや、家族構成によって必要なものは様々ですが、防災グッズを自分で一から準備するのも大変です。本記事では、防災セットに必要な中身や選び方もあわせて解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

防災セットとは

防災セットとは、災害時に必要なアイテムを自宅や職場にまとめて準備した防災用品一式のことです。大きく分けて0次防災用(持ち歩き用)、1次防災用(非常用持ち出し袋)、2次防災用(避難生活セット)に分類できます。一般的に販売されている防災セットは、基本的に1次防災用(非常用持ち出し袋)としてのものが多くあります。ご自身のニーズに合わせて必要なアイテムが入っているものを選びましょう。

必要な中身は?

防災セットに必要な中身は、災害がいつどこで何が起こったかによって変わります。今回は0~2次防災ごとに、それぞれのケースに合わせたアイテムを挙げていきます。

0次防災(持ち歩き用)

0次防災用は、外出先から自宅や避難場所まで安全に移動するために準備する携帯用防災セットです。いつも持ち歩いているものに+αで以下のようなアイテムをバッグやポーチに入れておきましょう。中身は以下のようなものが挙げられます。

  • 飲み物(水筒)
  • 食べ物(チョコ・飴、栄養バーなど)
  • ポケットティッシュ
  • ハンカチ
  • 常備薬
  • 防寒または暑さ対策グッズ(冷感タオルや使い捨てカイロ)
  • 身分証明書(子供には防災名札)
  • 家族写真
  • 現金
  • ウェットティッシュ
  • マスク
  • モバイルバッテリー
  • 防犯ブザーやホイッスル
  • 小型ライト
  • 袋(ビニール袋)
  • 携帯トイレ

1次防災(非常用持ち出し袋)

1次防災用は、非常用持ち出し袋とも呼ばれ、災害時に持って逃げられる最低限必要なものを用意しましょう。中身は以下のようなものが挙げられます。

  • 防災リュック(量が多ければキャリー付き)
  • 非常食(チョコ、飴、乾パン、缶詰、栄養補助食品など)
  • 保存水(1人500ml~1L程度)
  • 防災頭巾、ヘルメット
  • 軍手
  • 簡易トイレ
  • ライト(懐中電灯や小型ランタン)
  • 貴重品(現金、身分証明書など)
  • 救急セット
  • 常備薬
  • 衛生用品(マスク、ウェットティッシュ、トイレットペーパー、消毒用アルコールなど)
  • モバイルバッテリー
  • 充電ケーブル
  • 電源タップ
  • 携帯ラジオ
  • タオル
  • 衣類(使い捨て下着や靴下)
  • 防寒または暑さ対策グッズ(冷感タオルや使い捨てカイロ)
  • 防犯ブザーやホイッスル
  • 袋(ビニール袋)
  • ビニールテープ
  • 油性ペンとメモ帳

2次防災(避難生活セット)

2次防災用は、自宅や避難所で救援物資が来るまでの間に必要な分の食糧や水、電気や水道などのライフラインが止まった時に避難生活をしていくために必要な衛生用品、生活用品などがあります。特に食料と水は、最低でも3日~7日分は必要とされていますから、非常用以外に日持ちする食品は普段から多めに備蓄しておきましょう。中身は以下のようなものが挙げられます。

  • 非常食(アルファ米やレトルト食品など)
  • 飲料水
  • 簡易食器(紙皿・使い捨てカトラリー)
  • ラップ
  • 軍手
  • 万能ナイフ
  • ライト(懐中電灯や小型ランタン)
  • 貴重品(現金、身分証明書など)
  • 救急セット
  • 常備薬
  • 簡易トイレ
  • 歯磨きシート
  • ドライシャンプー
  • 衛生用品(マスク、ウェットティッシュ、トイレットペーパー、消毒用アルコールなど)
  • モバイルバッテリー
  • 乾電池
  • 充電ケーブル
  • 電源タップ
  • 携帯ラジオ
  • 給水バッグ
  • タオル
  • 簡易毛布、アルミブランケット
  • 簡易寝袋、マット
  • 衣類
  • スリッパ、運動靴
  • 雨具
  • 防寒または暑さ対策グッズ(冷感タオルや使い捨てカイロ)
  • 防犯ブザーやホイッスル
  • 袋(ビニール袋)
  • ビニールシート
  • ビニールテープ
  • 油性ペンとメモ帳
  • カセットコンロ、ボンベ

家族構成によって必要なもの

家族構成によっては、プラスして必要になるものがありますので、そちらも忘れずに準備しておきましょう。

  • 女性がいる場合は、生理用品、防犯ブザー、化粧品
  • 幼い子供がいる場合は、離乳食やミルク、使い捨ての哺乳瓶、紙おむつ、おしりふき、母子手帳など
  • 高齢者がいる場合は、介護食や持病の薬、介護用衛生用品、入れ歯、杖、補聴器など
  • 眼鏡やコンタクトレンズを使用している人は、予備を入れておきましょう。

防災セットの選び方(非常用持ち出し袋)

すべて揃えるのは大変だから、まずは非常用持ち出し袋から準備しましょう。

0次から2次防災用まで準備するのは結構大変。なので、まず1次防災用の非常用持ち出し袋の準備から始めましょう。防災セットとして販売されているものの多くは1次防災用(非常用持ち出し袋)向けに用意されたものです。よくある必要な防災グッズが20~30点ぐらい入った防災セットを家族分準備して、足りないものは買い足して備えましょう。

まずは最低限の必需品が入っているもの

選び方のポイントとして、一番最初に確認したいのが、どんな場面でも必要になる最低限の防災アイテムが入っていること。リストとしては、ざっとこんなところ。

  • 食料
  • ライト
  • 簡易トイレ
  • モバイルバッテリー(充電ケーブル含む)
  • 防犯ブザー、ホイッスル
  • 防寒具、アルミブランケット
  • 携帯ラジオ
  • スリッパ、運動靴
  • 軍手
  • 救急セット

とりあえず、このリストのアイテムは入っておいてほしいところ。食料と水は入っていない防災セットもあり、その場合は備蓄用などで準備したものを入れるなど臨機応変に対応しましょう。

住んでいる地域の災害リスクも考慮

例えば、海や川に近い地域に住んでいる場合は、津波や洪水など水害の恐れがありますから、速やかに移動できるように防水性のあるリュックやライト、ラジオ、防災用レインコートが必要になるかと思います。

都心部に住んでいる場合は、避難所に人が入りきらなくなり、ライフラインが止まったまま長期間避難生活を送る「在宅避難」も想定されますので、非常用トイレやドライシャンプーなどの衛生用品は多め、防犯グッズなども入っていると安心できます。

事前の準備でいざという時に備えましょう。

地震や台風、大雨などの災害はいつどこで起こるかわからないからこそ、事前に準備しておくことが大切です。
災害時の状況を前もって想定して準備しておくことで、いざという時に冷静に対応できるようにしておきましょう。